2024年7月4日現在、英ポンド対米ドルに関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• イギリス総選挙 

本日、イギリス下院議会の総選挙が行われる。選挙期日が近づき、世論調査の回数や頻度も増えていることから、投資家は当面、これまで以上に英ポンドに注目することになり、ポンド相場の変動が大きくなる状況だ。労働党の支持率は急上昇し、保守党は議席を確保するため、ボリス・ジョンソン元首相を深夜の与党保守党の選挙イベントに呼び出したほどだ。 

• 労働党、政権復帰を狙う 

労働党は前回の政権から14年が経過し、過去の大幅な課税と歳出増加のイメージからの脱却に躍起になっている。しかし、英国政府の財政状況が労働党に過剰な支出をする機会をほとんど与えなかったため、短期的なポンド高傾向の確率はまだ存在する。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（英ポンド/米ドル日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

指標はボトム圏で強気のシグナルが点灯し、昨日DIFラインは50の中央値を素早く上回り、上昇の勢いが強いことを示した。 

• サポートとレジスタンス 

為替レートは、6月下旬にダイバージェンスパターンを形成した後、ダブルトップパターンのネックラインでもある代替トレンドラインを下回った。昨日、為替レートは再びネックラインを上回り、為替レートが下落を続ける確率が急激に低下したことが明らかになった。 

1時間足チャート 

（英ポンド/米ドル1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

過熱圏にある指標は弱気のシグナルが点灯しながら、為替レートと指標はダイバージェンスパターンを形成している。短期的に為替レートがリトレースメントし、下落する可能性を示唆している。 

• フェア・バリュー・ギャップ（FVG） 

ポンドが今週の高値を超えて急上昇した後、急上昇中の為替レートにフェア・バリュー・ギャップが出現している。為替レートのリトレースメントは通常、平均値への戻りの傾向があり、最初の目標値はFVGの下のサポートとなり、次の目標値は赤い33日線付近にもある38.2%のフィボナッチリトレースメントに目を向けたい。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（英ポンド/米ドル30分足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は1.2705。 

• 1.2705を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は1.2775、次の目標値は1.2800。 

• 1.2705を下回ると下降トレンド、最初の目標値は1.2675、次の目標値は1.2650。 

免責事項 

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