2024年3月22日現在、米ドル対日本円に関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 日本銀行の利上げ 

日本銀行は2007年以来の利上げを発表し、8年間続いたマイナス金利政策を解除した。マイナス金利解除後の政策金利は、無担保コールレート・オーバーナイト物を0%～0.1%の程度で推移するよう促すことを決定した。 

• 超過準備額の預金金利の調整について 

日本銀行は、上記の金利指針を実現するため、対象となる金融機関が日本銀行に預け入れている超過準備預金の金利（法定準備金を除く）を、従来の-0.1％から0.1％に引き上げ、新しい金利政策は3月21日から適用される。 

• ハト派のシグナル 

通常、利上げはその国の通貨を強くするものだ。しかし、日銀の植田和男総裁は火曜日、中央銀行は当面は緩和的な金融環境を続けると考え、金利を引き上げるペースは経済物価の見通し次第になと述べた。市場では日銀のハト派的なシグナルに反応し、円が売られた。短期的な円安圧力は依然としてあるが、長期的には徐々に円高が進む可能性があるという傾向は変わらない。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（米ドル/日本円日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

昨日から指標は過熱圏に入り、弱気のシグナルが点灯しそうになっている。但し、弱気のシグナルが点灯するまで、まだ買いでエンドリーする機会が注目に値する。 

• 下降トレンドライン 

米ドル対日本円相場は昨年11月以来、上値抵抗線を形成しており、今週為替レートがそれを突破した後、昨日は後戻りした。このことは、為替レートが今日も上昇を続ける可能性があることを示している。152円台の圧力に注目しよう。 

4時間足チャート 

（米ドル/日本円4時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス・オシレーター 

昨日、過熱圏から抜け出した指標は、すぐ強気のングシグナルが点灯した。相場はまだ最後の上昇の勢いがあることを示唆している。 

• エリオット波動理論 

為替レートは上昇チャネルラインを上抜けた後、昨日、チャネルラインの上端で後戻りした。これは通常、エリオット波動理論における上昇第4波の特徴であるため、現時点での上昇が第5波の可能性が高い。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（米ドル/日本円30分足チャート。情報源：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は151.15。 

• 151.15を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は151.85、次の目標値は152.30。 

• 151.15を下回ると下降トレンド、最初の目標値は150.80、次の目標値は150.30。 

免責事項 

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