2024年6月27日現在、米ドル対日本円に関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• FRBが円安を後押し 

昨日、米連邦準備制度理事会（FRB）ボウマン理事は、年内の利下げは一度もない可能性があると発言した。明確にタカ派的な姿勢を示したことで、日本の当局者は厳しい現実に直面することになった。ドル高が円安傾向を抑えることを難しくしているのだ。 

• 今週発表される経済指標 

今週、米国は物価水準に関する経済指標が相次いで発表する。インフレ率が再び堅調な傾向を示せば、円安の傾向はその時点で明らかに加速するだろう。また、明日日本で発表される5月の失業率の影響は弱まるだろう。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（米ドル/日本円日足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• MACD 

6月中旬にMACDヒストグラムは強気のシグナルが点灯し、強気派のセンチメントが積み上がり始めていることを示唆した。その後、為替レートは158.06付近の高値を上抜け、強気派のセンチメントが高まっている。 

• 誤ったブレイクアウトに注意 

昨日、為替レートは前回の高値を突破したが、指標がまだ上昇基調にあり、まだ上昇を続ける可能性がある。しかし、ダイバージェンスの可能性にはまだ警戒が必要で、今日はベアリッシュエンガルフィングパターンが出現した場合、買いでエントリーするには慎重な姿勢を取る必要。 

1時間足チャート 

(米ドル/日本円1時間足チャート。情報源：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

過熱圏に入っている指標は、弱気のシグナルが点灯し、現在弱気の勢力が短期的に上を占有していることを示唆している。指標が過熱圏から脱出した後、強気のシグナルに注目しよう。 

• サポート価格水準 

ドル円は、史上最高値の160円台を突破した。現在、強気派は日銀の介入を懸念しており、弱気派は市場外のセンチメントがドル円を再び押し上げることを懸念している。従って、相場が下にある移動平均線のサポート価格水準、赤の33日線と黒の65日線に後戻して、再び上抜ける状況の有無に注目する必要がある。その際、適切なタイミングを狙ってエントリーしたほうが成功しやすいだろう。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（米ドル/日本円30分足チャート。情報源：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は160.20。 

• 160.20を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は160.95、次の目標値は161.25。 

• 160.20を下回ると下降トレンド、最初の目標値は159.85、次の目標値は159.40。 

免責事項 

本記事に記載されるコメント、ニュース、調査、分析、価格、その他すべての情報は、読者への一般的な情報として提供されるものであり、示唆を与えるものではありません。Ultima Marketsは、最新の情報を提供するため、合理的な措置を講じていますが、正確性を保証するものではなく、予告なく変更する場合があります。Ultima Marketsは、提供された情報の利用により発生したいかなる損失・損害に対しても、責任を負いません。