2024年8月20日現在、金に関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 中央銀行が金価格の上昇を後押し 

今年上半期の世界の中銀による金の純購入量は483.3トンで、ほぼ4万本の金地金に相当する。これは、今年ここまでの金価格の力強い上昇を後押しする要因の一つであり、市場が一旦利下げ時期への期待を後退したものの、結果的に金価格の上昇が帳消しになったわけではない。 

• 金価格はまだ上昇の可能性がある 

米連邦準備制度理事会（FRB）の金融緩和期待が金価格の上昇を後押しし続けている。FRBが正式に利下げに踏み切れば、金価格は現在の水準から急上昇を続ける可能性がある。無利子資産である金は、金利が低下するにつれて相対的に魅力的になっている。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

 
（金/米ドル日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

先週、結局ストキャスティクスは弱気シグナルは形成されず、昨日ファストストキャスティクスが買われすぎゾーンに入り、金の強気基調が強いことが明らかになった。投資家は、近い将来、プルバックでさらに取引する機会があるかに注目する価値がある。 

• 移動平均線 

金価格は赤い33日線と黒い65日線の短期移動平均線グループを後戻したあと、昨日前回の高値を上抜いた。これは典型的なリトレースメントしてブレイクアウト構造であり、その後の上昇を続けるための重要なシグナルである。 

• プライスアクション 

昨日、金価格にピンバーが見られ、1日でリトレースメントが完了し、今日も上昇を続け、2545付近のフィボナッチエクステンションまで上昇すると予想される。 

1時間足チャート 

 
（金/米ドル1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは、買われすぎゾーンの下にもつれており、弱気のシグナルを発信しようとしてい。現在、短期的に強気派が優勢ではないことを示唆している。アジア取引セッションでは、金価格が下降トレンドに転じる可能性が高いが、たとえ上昇を続けたとしても、ダイバージェンスパターンの出現に注意する必要がある。 

• レジスタンス価格水準 

金価格が反落を終えた後、現在の上昇は短期的な強気・弱気の分水嶺の2506付近に阻まれている。従って、アジア取引セッションでは、金価格がリトレースメントする可能性があり、強気・弱気の分水嶺を上抜けた後、金価格はさらに新高値を更新する可能性がある。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

（金/米ドル30分足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は2509。 

• 2509を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は2527、次の目標値は2540。 

• 2509を下回ると下降トレンド、最初の目標値は2478、次の目標値は2460。 

免責事項 

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