2024年9月25日現在、銅に関するテクニカル分析をお届けします。 

要点 

• 中国人民銀行、預金準備率を引き下げ 

中国人民銀行は、銀行の預金準備率の引き下げ、既存住宅ローン金利と2軒目の頭金比率の引き下げを発表し、年内の適切な時期にさらに0.25％～0.5％の預金準備率の引き下げを行う見通し。同行の潘功勝総裁は、不動産開発業者から土地を取得する際には、企業が一定の条件を満たせば、資金を融資することを認めることも検討すると示唆した。新エネルギーやインフラの主要原材料のひとつである銅価格は、中国の中央銀行が利下げを実施した後、以前の上昇トレンドを再開する可能性が高い。 

• 需給はまだギャップがある 

現在、様々な要因が銅価格に与える潜在的な影響は、より明確でポジティブなものである。まず、第4四半期の集中的なメンテナンスの製錬終了に伴い、精鉱、銅スクラップの供給は減速するだろう。次に、エネルギー移行分野の需要が高いだけでなく、グリッド需要の構造的な改善により、第3四半期の需要の回復を促進し、消費のピークシーズンの季節的な在庫補充は、さらに第4四半期の需要を後押しするだろう。第3に、米連邦準備制度理事会（FRB）が利下げサイクルを開始し、過去のデータから、米国経済の回復力がまだ予防的利下げの背景の下にあることを確認し、銅価格を押し上げるのに役立つだろう。 

テクニカル分析 

日足チャート分析 

（銅価格日足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

ストキャスティクスは買われすぎのゾーンに入り、当面の強気トレンドはかなり強い。当面の相場がこれまでの上昇トレンドの延長にあることから、ストキャスティクスはしばらく買われすぎのゾーンで推移する可能性が高く、安易に売りでエントリーすることはできない。 

• 上昇チャンネル 

銅価格は昨日、上昇チャンネルラインを強く上抜けし、当面の上昇トレンドが明確になった。フィボナッチエクステンションによる抵抗レベルを想定すると、本日の最初の目標値は1.382のエクステンション付近で、7月の下落オーダーブロック（OB）の始値付近でもある。銅価格は抵抗レベルに到着し、その後調整し、次の目標値の1.618のエクステンション水準付近に向かう可能性が高い。 

1時間足チャート 

 
（銅価格1時間足チャート。　出所：Ultima Markets MT4） 

• ストキャスティクス 

買われすぎのゾーンにあるストキャスティクスは弱気のシグナルを発しており、現在のアジア取引セッションの銅価格が短期的な調整に入ることを示唆している。銅価格が強い上昇トレンドにあるにもかかわらず、ストキャスティクスとはダイバージェンスパターンを形成していないことで、調整局面が終焉した後も上昇を続ける可能性があるだろう。 

• サポート価格水準 

銅価格は、本来の上昇チャンネルをブレイクアウトして上昇を加速しており、現在、推進波の第3波に突入していることを示唆している。アジア取引セッションにおける銅価格の調整の目標値は、上昇チャンネルライン付近と、昨日の米国取引セッションでのフェア・バリュー・ギャップ（FVG）付近に注目しよう。 

トレーディングセントラル　PIVOTインジケーター 

 
（銅価格日足チャート。　出所：Ultima Markets APP） 

• Ultima Markets APPにあるPIVOT指標によると、当日の中心価格は4.4020。 

• 4.4020を上回ると上昇トレンド、最初の目標値は4.7175、次の目標値は4.8065。 

• 4.4020を下回ると下降トレンド、最初の目標値は4.2525、次の目標値は4.1630。 

免責事項 

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