ビットコインは約3％下落し、重要な6万ドル台付近で推移している。これは2週間で3回目のサポート価格水準の試しである。市場アナリストは、マウントゴックス（Mt. Gox）が債権者への債務返済を開始したことが調整の原因だと分析した。 

破たんしたビットコイン交換所であるマウントゴックス（Mt. Gox）が、10年以上債務の清算を待っていた約12万7000の債権者に対し、90億ドル相当以上のビットコインを支払うことになった。ビットコインが市場に大量に流入するとの予想から、利益確定の売り圧力が強まる可能性がある。 

さらに、米連邦準備制度理事会（FRB）が利下げを延期するとの観測も仮想通貨に圧力をかけている。FRBパウエル議長は、利下げに動く前に、インフレが確実に低下していることを示すさらなるデータが必要だと述べた。一方、億万長者のビットコイン投資家ピーター・ティールは最近、市場のボラティリティが高まる傾向を予想して、保有するビットコインの大部分を売却したことを明らかにした。 

ビットコインは、売り圧力にもかかわらず、年間を通じて長期的な調整局面を維持しており、現在はレンジ下限に近い位置にある。投資家は6万ドル台を注視しており、これを割り込むと5万7000ドル付近の200日移動平均線や5万6427ドルの主要サポート価格水準を試す可能性があるためだ。 

(ビットコイン週足チャート) 

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