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16日、米国市場は主要な株価指数が上昇し、ダウ平均は2日続伸して742.76ポイント(1.85%)高と、昨年6月以来の1日の最高値を更新した。S&P500指数は0.64%上昇し、ナスダックは0.21%上昇した。市場のセンチメントは主に米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測に左右されている。注目ポイントは大型株から小型株へと移り、工業株が買いをリードした。ダウ平均構成銘柄のキャタピラー(CAT.US)が4.28%、ボーイング(BA.US)が3.87%急伸した。
企業の決算発表が市場の起爆剤に。ユナイテッドヘルス・グループ(UNH.US)は予想を上回り6.5%高となり、ダウ平均をさらに押し上げた。バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション(BAC.US)は好業績と収益で5.35%上昇し、モルガン・スタンレー(MS.US)は取引と投資銀行業務がウォール街を上回る予想で0.91%上昇した。これに対し、チャールズ・シュワブ(SCHW.US)は、預金残高が17%減の2,524億米ドルとなり、純金利収入も6%減少したため、10.18%下落した。
経済指標も市場にさまざまな影響を与えた。6月の米小売売上高は5月と比べて横ばいとなり、前月のデータは0.3%増に上方修正された。しかし、これらのデータが市場全体のリスク選好度に与えた影響はごく限られており、投資家の関心は現時点での経済見通しと金融政策の変更に集中している。
(S&P500指数月足チャート)
(米国小売売上高 前月比増減率。 出所:米商務省)
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