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景気の先行きに対する懸念が引き続き投資家心理の重荷となり、6日の欧州株式市場は横ばいで引けた。ストックス欧州600指数は前日比で0.29%小幅に上昇し、ユーロ・ストックス50は前日比で0.08%小幅に上昇した。
この日発表された経済指標は強弱が混在している。ドイツの6月製造業新規受注は予想に反して前月比3.9%増となり、市場想定の0.8%増を大幅に上回ったため、低迷する製造業部門にやや楽観的な見方が広がった。しかし、ユーロ圏の6月の小売売上高は前月比0.3%減となり、5月の0.1%増とは対照的な結果となったため、0.1%減にとどまると想定していた市場を失望させた。
銀行株が下落を主導し、BNPパリバ、ウニクレディト、インテーザ・サンパオロ、ドイツ取引所の株価はいずれも1.3%以上下落した。バイエル株は、6月までの3ヵ月間の大幅減益を発表し、6%大幅下落した。
取引時間中、多くのハイテク株と工業株が上昇した。ASMLの株価は直近の売りから回復して6%近く上昇し、エアバスSE株とSAP株はともに2%以上上昇した。欧州市場は複雑に絡み合い、時には相反する要因の中で、いまだ調整局面から抜け出せず、新たな方向性を模索している。
(ユーロ・ストックス50週足チャート)
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