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4月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.5%上昇し、3月の0.1%低下(マイナスに下方修正値)から大きく反転した。4月の上昇率は市場予想の0.3%を上回った。
サービス価格は0.6%上昇し、昨年7月以来の大きな上昇率となった。ポートフォリオ管理サービスが3.9%上昇したことが主な要因である。機械及び装置の卸売り販売サービス、卸売サービス、住宅用不動産サービス、自動車小売サービス、ホテルサービス、トラック運送サービスなどの価格も上昇した。製品の価格は、主に原油価格の5.4%上昇に牽引され、3月の0.2%下落に対し0.4%上昇した。軽油、鶏卵、電力、非鉄金属はいずれも値上がりした。注目すべき点は、変動の激しい品目を除いたコア指数(Core PPI)が0.5%上昇し、予想の0.2%を大幅に上回ったことである。
前年同月比では2.2%上昇し、市場予想通り12ヵ月ぶりの高水準となった。変動の激しい食品・エネルギーを除いたコア指数は2.4%上昇し、これも市場予想と一致した。前回値は2.4%から2.1%に下方修正された。
米パウエルFRB議長は外国銀行協会の年次総会で、第1四半期はインフレに関してさらなる進展が見られなかったと認め、「PPIは過熱気味とは言わないが強弱混在」と述べだ。
パウエル議長は最新発表されたデータについて、「政策金利をより長期にわたって高水準に維持する」ことが適切であるとコメントした。また、FRBが追加利上げを行う可能性は低いとも述べた。
PPIの統計発表後、米ドル指数は105台まで下落した。市場は明日の消費者物価指数(CPI)発表に注目している。トレーダーは、FRBが9月に利下げを実施する確率を65%、11月に利下げを実施する確率を78%として、PPI発表前の利下げ日程に戻ることに賭けている。
(米ドル指数週足チャート)
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