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4月の0.3%上昇に続き、アメリカの先月のPCE=個人消費支出の物価指数は前月比横ばいとなり、過去6カ月で最小の変化を記録し、予想値と一致した。さらに詳しく見ると、財価格は0.4%下落し、サービス価格は0.2%の小幅上昇となった。
価格変動の大きいエネルギーと食品を除いたPCEコア価格指数につき、5月は前月比0.1%上昇し、4月の0.3%上昇を下回った。これも2023年11月以来の低い水準となった。発表されたデータは、予想とほぼ一致した。
セクター別からみると、食品価格は0.1%の上昇にとどまり、エネルギー価格は2.1%の大幅下落となった。これらのデータは、インフレ圧力を緩和するのに役立った。
年間の成長率では、PCE総合、PCEコアともに2.6%に低下した。PCEコアインフレ率は過去3年間で最低の水準となった。
これらの個人消費支出統計はFRBが注目しており、インフレと個人消費の動向について重要な洞察を与えるからであり、今後の政策金利にも影響を与える。
米ドルは6月に約1.2%上昇し、1.3%の上昇で第2四半期を終えた。FRBが利下げの開始時期と回数を遅らせたため、ドル高が進んだ。
(米国PCEコア価格指数前年比。 出所:アメリカ経済分析局)
(米ドル指数月足チャート)
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