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米国の通年インフレ率は、エネルギー価格の下落傾向が鈍化したことで、5ヵ月ぶりの低水準となった2023年11月の3.1%から12月には3.4%に上昇し、市場予想の3.2%を上回った。また、昨年12月の消費者物価指数(CPI)が前月比で0.3%上昇し、エコノミスト予想の0.2%と前回の0.1%を上回ったことも注目に値する。
(米国消費者物価指数CPI。 出所:米労働省労働統計局)
変動の大きい食品とエネルギー価格を除いた2023年12月の通年のコアインフレ率は3.9%と、過去2年半で最低の水準となり、前月の4%から低下した。12月の統計は、市場予想のコアインフレ率3.8%をわずかに上回った。
(米国消費者物価指数コアCPI。 出所:米労働省労働統計局)
米連邦準備制度理事会(FRB)の高官たちはタカ派的な発言を相次いで行っている。木曜日、クリーブランド連銀のメスター総裁は、統計によれば、インフレの高騰を抑えるという米連邦準備制度理事会(FRB)の任務はまだ完了していないと強調した。彼女は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が3月の利下げを検討するのは時期尚早かもしれないと述べた。その前日、ニューヨーク連銀のジョン・ウィリアムズ総裁も、連邦準備制度理事会(FRB)に利下げを促すのは時期尚早との立場を表明した。
木曜日、米ドル指数は前場の下落から回復し、ほぼ1ヵ月ぶりの高値となる102.6まで上昇した。この展開は、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを開始するまでに時間を要するとの見方や、最新の統計と一致している。
(米ドル指数 月足チャート)
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